このページでは、Ux Campusの前身である神戸ソーシャルキャンパス(KSC)に関わってくれた元学生さん達へのインタビューをご紹介します。
profile
追手門学院大学地域創造学部の4回生でありながら、宮城県気仙沼市に移住、地域おこし協力隊としての仕事にも打ち込んでいる。
KSCでは森の整備活動や、留学生と交流するイベントの運営に携わっていた柳瀨さん。現在は大学生と地域おこし協力隊の二足のわらじを履き忙しい毎日を送っている彼女が大切にしているのは、「人と人との繋がり」だそう。KSCでの活動や大学での学び、地域おこし協力隊の仕事など、その全てに繋がりを大切にする姿勢や、「自分が居場所を作っていきたい」という強い思いが一貫して現れていました。KSCでの経験は、柳瀨さんの現在の活動や今後の目標にも影響を与えているそうです。
–KSCをどのように活用していましたか?
『森の世話人』という森の整備活動と、留学生向けのイベントの運営などを主に行っていました。イベントを運営する際には留学生たちのニーズを調査して、どうすれば留学生のためになるようなイベントができるのかを考えるところから始めて。具体的には日本語講座や、クリスマスの飾り付けをみんなで作りながらお喋りをしたりと、交流の場を作ることが多かったように思います。もともと留学生との繋がりがあるわけではなかったのですが、それまで関わりのなかった人たちだからこそ活動を通して繋がってみたいという思いがありました。KSCではそれを叶えられたと思っています。
–KSCで活動をしていてよかったと思ったエピソードはありますか?
当時わたしは高校生だったので、大学生の先輩たちと一緒に活動をするのが新鮮で楽しかったです。先輩たちがサークルのお友達を紹介してくれたり、活動メンバーの留学生が他の留学生をイベントに連れてきてくれたりして、どんどん出会いの輪が広がっていって。それはわたしたち学生だけじゃなくて、KSCのコーディネーターさんたちがいてくれたからこそ実現できていたことだと思うんです。今でもKSCはわたしの理想の場所だし、コーディネーターさんたちはわたしの憧れです。
–KSC卒業後はどのような活動をしているのですか?
まだ現役の大学生ではあるのですが、4回生になったタイミングで宮城県の気仙沼市に移住して、オンラインで大学の授業を受けつつ地域おこし協力隊の仕事もしています。卒業研究と仕事の両立が大変だなと思った時期もありましたが、仕事でやったことが卒業研究のヒントになったり、逆に研究で学んだことを仕事に活かせる機会もあったりと、全部が繋がっているんです。もともと大学で都市計画や被災地の復興について学んでいて、ゼミの先生に同行するかたちで初めて気仙沼に行ったのが移住のきっかけだったので。今振り返ってみると、全部が巡り合せだなぁと感じますね。
–今後「こんなふうに活動していきたい」という目標はありますか?
今やっている地域おこし協力隊の仕事に加えて、人と人とが繋がれる居場所作りに力を入れていきたいと考えています。新型コロナウイルスの流行の影響でソーシャルディスタンスという考え方が広まっているけど、非常事態のときこそ誰かとの繋がりが必要になると思うんです。大学でも災害について学んでいく中で、普段から開かれたコミュニティがないといざというときに結束できないんだということを痛感して、そういった場を作りたいという思いが強くなっていて。地域おこし協力隊の仕事としてだけじゃなくて、わたし自身が地域に“開かれた居場所”を作るのが目標です。