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学街活動ストーリー

ストーリー#2

学生インタビュー

このページでは、Ux Campusの前身である神戸ソーシャルキャンパス(KSC)に関わってくれた元学生さん達へのインタビューをご紹介します。

profile

横山拓也

神戸学院大学現代社会学部4年生。2021年4月より京都市役所へ就職予定。バイク、フットサル好き

災害支援活動に強い思いを持っていた横山さん。高校生のときに、当時の家庭教師から誘いを受け、被災地にボランティアに参加したことが始まりだそうです。大学入学後は、災害支援のボランティア団体であるワカモノヂカラプロジェクトの代表になりました。団体の運営や事業の方法がわからず悩んでいた学生時代、たまたまKSCのチラシが目に入ったことが、KSCを活用するきっかけになったそうです。

–KSCをどのように活用していましたか?

ワカモノヂカラプロジェクトという災害支援ボランティアの代表をするにあたり、いろいろな場面でさせていただきました。特に精神面でのサポートは大きかったと感じています。人間関係やメンバーのまとめ方について相談に乗ってもらうため、多いときには週3回KSCへ通っていたと思います。実践的な面では、他団体との交流や、会場の手配などのサポートをお願いしました。また、活動における課題整理と解決、プロセスの踏み方などについても、たくさんのアドバイスをいただいていました。

–災害支援ボランティアをしていてよかったと思ったエピソードはありますか?

熊本県での被災地支援が印象に残っています。被災地に出向く前に、学生への事前学習として「メタファシリテーション講座」をKSCと共同で開催しました。この講座に参加した学生たちは、「なぜ?」を使わずに、相手をリラックスさせながら言葉を引き出していく会話法を学びました。その差異、被災地に出向き、被災者のお話を伺った際、「不安や不満を聞いてくれて心が楽になった。ありがとう」と言ってもらえたことが、とても嬉しかったです。自分たちが行動することに意味があるのだと感じられた瞬間でした。

–ワカモノヂカラプロジェクト(災害支援ボランティア)について教えて下さい。

大きくは2つ、実際に被災地に出向いて行う支援活動と、被災地以外の地域で行う支援活動があります。現地でできるボランティア活動は、がれき撤去作業や、避難所にいる被災者との交流です。被災地以外の地域でできる活動は、募金集めや、地元の子どもたちを集めた防災訓練のイベントです。被災地に支援を行うだけでなく、「救えたはずの命があった」ということがないように、被災地以外の地域にも防災の意識を高めてもらおう、というプロジェクトです。

–KSCでの活動は、横山さんの進路にどのような影響を与えましたか?

行政機関に就職しようと思ったきっかけは、ワカモノヂカラプロジェクトにあります。活動をとおして、地域と人、人と人とのつながりの強さが防災につながるということを知り、まちづくりをしていくことの重要性を感じたからです。自分のやりたいことのビジョンが見えるようになったのは、KSCでたくさんの人と出会い、話を聞けたおかげです。防災は、日常生活では後回しにされがちですが、社会人になったあとも、「自分の命を守れるのは自分しかいない」ということを人々に伝えていきたいと思います。